ネット上に消えたパチスロ仲間に未だに残る想い

もう何年も前の話になってしまいましたが、4号機時代から番長2が出たあたりまでよく話をしていたスロ仲間がいました。スロ仲間と言っても直接会ったことはなく、いわゆるネット上での友人の一人だったのです。4号機があったころにとあるサイトの掲示板で知り合った私たちはたくさんの友人たちの中でお互いがスロッターであることを知り、次第にメールやチャットで日々のスロ話などをするようになりました。
時間にすれば実に10年近い年月、関わりを持っていたことになりますが直接会ったことは一度もありませんでした。理由はいくつもあり、あくまで複数いる友人たちの一人であったこと、私は関東住まいであり、友人は北海道住まいであったこと、そして何より、「彼女」が女性であったことです。
正直に言ってしまえばパチスロというものに理解がある女性、ということと長年の付き合いもあり、出来れば直接会って話したい、もっと親しくなりたいという気持ちはありました。ところが彼女には、その昔ネット上のストーカーに悩まされていたような部分もあって不用意に直接連絡を取るようなことは憚られました。そして彼女に彼氏がいる、ということは本人が常日頃から公言していたこともあってそんなことは望むだけ無駄だったのです。
直接会うことは出来なくても彼女と友人付き合いを出来ているだけで満足ではありました。実際どんな女性と付き合っていても、彼女ほどに気兼ねなく話しの出来る存在は他にいなかったのです。ところが数年前のこと、久しく彼女と連絡を取れていないことに気付いた私は彼女にメールをしました。すぐには返事がなかったのですが、彼女は時々不定期に連絡が取れなくなってしまうことがあったのでこの時は何とも思いませんでした。ところが1週間経っても2週間経っても返事がありません。少し心配になった私は、他の友人たちに彼女と連絡が取れないことを伝え、彼らにも連絡を取ってもらうことにしました。
しかし彼らも同様に連絡が取れなかった、との反応がありました。彼女のことだからしばらくすればひょっこり帰ってくるだろう、というのが共通認識だったのでしばらく様子を見ることにしましたが、一ヶ月、半年、一年経っても何の連絡もありません。折りに触れて時々こちらから連絡はしていたのですが、何の反応もなかったのです。他の友人たちとああでもない、こうでもない、と彼女の状況について憶測を交し合いましたが結局本人が来ないことには答えは分かりません。
結局それから現在に至るまでただの一度も連絡はありません。いい歳をパチスロをしている現状に嫌気がさしてそれらに関する友人関係を清算したのか、それとも体調を崩してしまったのか、未だに知ることは出来ないのです。もう他の友人たちとの間でも彼女の話題が出ることは無くなってしまい、彼女のことを未だに気にかけているのは私くらいのものでしょう。せめてただの一度でも直接会っておけば、その勇気が持てなかった当時の自分を憎んでも今となってはもうどうしようもありません。未だに彼女のメールアドレスを消さないで残している私は、いつかひょっこりと私たちに連絡をくれるのではないかと今でも心の隅で願っているのです。